暦は1年が12ヶ月と決まっていますが、この常識を覆すのが明治5年(1872年)です。
驚くことに、この年の12月3日から31日の約1ヶ月間は、暦の存在しないことになっています。
その理由は、明治5年11月に明治政府が突然「改暦」を発表したからです。
これは明治になり、新暦(グレゴリオ暦)を使用する西欧諸国と、旧暦(太陰暦)を使用する日本との間で、不便が生じたこともあるものの、財政難に陥っていた明治政府が新暦とすることにより、役人たちへの12月分の給料を支払わずに済ませようとする算段があってのことでした。
ともかく、改暦のために明治5年12月3日は、明治6年元日とされ、明治5年12月は暦から消えてしまっているんですね。
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