カトリックとプロテスタントの激しい競争にまで発展した「宗教改革」は、16世紀のドイツでマルティン・ルターがキリスト教会を批判したことから始まりました。
その契機となったのは、ルターが教会の扉に張り出した「95カ条の論題」というカトリック教会への問題提起でしたが、実は、ルター本人はそれほど事を荒立てようとは思っていなかったとされています。
しかし、その意に反してヨーロッパ中を宗教改革の渦に巻き込んだのは、その当時、既に開発されていた活版印刷機のせいなのです。
ルターの論題はあっという間にドイツ中に、そしてヨーロッパ中に印刷物として広がり、宗教対立を激化させる一因となりました。
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